| 製品を作成するためには、必ず金型が必要です。 金型は、主に金属材料で出来ています。非常に高い圧力がかかるため強固に作られ、非常に重いものです。 当然、機械も重い金型を扱うため、大きな成形装置が必要です。 プラスチックの成形法の原理は、米粒状になっているプラスチックの材料(ペレット)を加熱して軟化させ、金型内に高圧で注入し、プラスチックが重鎮した後、冷却して固化させ、製品を 取り出します。ダイカスト金型やゴム型も基本的には同じ様な原理で成形されています。 |
| 金型とは、作りたい形状の反転形状の型をつくります。 これにより、製品を大量に生産するものを言います。イメージとしては、たいやきを作る原理を想像してみて下さい。但し、これらの原理と違うのは、成形品を型から押し出す機構や、金型内に製品材料を流し込む際に大きな圧力を必要とするため、その圧力に耐えうる本体を必要とすることです。これをモールドベースといいます。 また、金型の各部品は、高強度を必要とすることから、主に金属材料できています。 金型の種類は製品の素材によって、 (1)プレス金型 (2)プラスチック金型 (3)ダイカスト金型 (4)ゴム金型 (5)セラミック金型 (6)ガラス金型 (7)鋳造金型 (8)鍛造金型 に分類されます。 |
| 金型の圧力は、液状になった製品材料を、金型内に高圧で注入することにより発生します。 従って、その圧力で、金型が開かない様な型締力が必要になります。この力は、製品を型抜き方向に投影したときの投影面積に比例し、単位面積当たりの圧力を投影面積に乗じたものが、型締め圧力となります。 つまり、型締力が大きいほど金型は大きくなります。 |
| 成形品から必要な成形機を選定する際には 1)型締めに必要な力の計算 2)樹脂の量(重量) 3)金型の寸法(高さ、取り付け面寸法サイズ) により、決定されますが、1)の計算によって決定する場合がほとんどです。 算出方法は、成形品(製品)の投影面積×射出圧力です。 射出圧力は、ABS、POMなどでは400〜500kg/cu程度と考えて良いと思います。 |
| 射出成形型を例に挙げて説明します。 プラスチックを成形する際、金型には非常に大きな圧力(射出圧)が掛かります。 よって、個々の部品はその圧力に耐えるため、非常に強固な材料(主に炭素行)で出来ています。当然、金型自体の重量も非常に重いものになっています。 構造としては、主に2プレート方式、3プレート方式に別れます。構造的に簡単な2プレート方式で説明します。 射出用金型は、固定側と可動側に別れています。 固定側は、常に成形機に取り付いて入る側で、スプールブッシュという部品がついており、そこから樹脂が高圧で注入されます。 可動側は、開閉の往復運動をする側で,樹脂を注入する際は、射出圧に耐えうる圧力で閉め、成形後は、成形品を取り出すために開きます。 製品形状をつかさどる部分であるキャビ(CAVI)/コア(CORE)はそれぞれ、固定側型板、可動側型板に取り付けられています。 また、両型板のあわせ面をパーティング面と言います。 受け板は、射出圧で、型がたわむのを防ぐために、バックアップとして設けられています。 エジェクタプレートは、製品を押し出す為の、たくさんのピンが取り付けられています。 エジェクタプレートの両側に、スペーサブロックと呼ばれているもので、受け板と可動側取り付け板との間に、エジェクタプレートがストロークするための領域を確保するために、設けられています。これにより,受け板は,両端支持はりとなります。 |
| ・ドリル 形状は、円柱の棒にねじれの溝が有り。先端はとがっています。 加工方向は、上下方向による加工。 加工部位は、金型の各種穴(エジェクタピン、スプールブッシュ等)及び、フラットエンドミル、ボールエンドミルがアプローチする際に受ける抵抗を減らす為の穴を開ける工具です。 |
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・フラットエンドミル 形状は、円柱の棒にねじれの溝が有り、先端はフラットです。 刃は溝部と先端に付いています。 加工方向は、横方向による加工。加工部位は、平面及び側面の形状加工に最適です。 |
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・ボールエンドミル 形状は、ほぼフラットエンドミルと同じで、先端がRになっています。 加工方向は、横、斜め方向による加工。 加工部位は、斜面、曲面等、平面部以外に適している工具です。 |
| プラスチックは、熱挙動の観点から分類すると 熱可塑性樹脂・・・加熱すると軟化し、溶融するが、冷却すると元の状態に戻る。 (何回か再利用が可能) 熱硬化性樹脂・・・一度成形されると軟化するが、溶融せず、さらに高い温度では、炭化、 劣化する。(再利用ができない) の2つに分類されます。 |
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| よって、工業製品には、熱可塑性樹脂を用いられることが多いです。 また、プラスチックには、他の材料にはない粘弾性現象といわれる特別な性質があり、粘性と弾性が同時に現れる温度領域があります。その温度領域では、力学的挙動が不安定になるので、成形温度、射出圧などに注意が必要となります。 |
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| PE(ポリエチレン) | PP(ポリプロピレン) | POM(ポリアセタール) | PPS(ポリフェニレン サルファイト) |
| PBT(ポチブチレン テレフタレート) |
PET(ポリエチレン テレフタレート) |
フッ素樹脂 | PVC(ポリ塩化 ビニール) |
| PS(ポリスチレン) | ABS(アクリルニトリルブタジエンスチレン) | PMMA(アクリル樹脂) | PC(ポリカーボネイト) |
| PPO(ポリフェニレン オキサイト) |
液晶ポリマー | ||
| 以上が、一般的によく用いられます。 | |||
| 金型を用いて、製品を1日に何千、何万ショット成形しなければならないため、安全に、確実に打てることが最も重要です。 |
| ・金型の剛性を高くする。 ・離型を良くする。(製品には必ずテーパをつける) ・構造をなるべく単純にする。 ・冷却効率(金型を一定の温度に保つため)を良くする。 ・ガス抜けをよくする。 |
| おおよそ、この5ポイントを念頭に設計します。 |
| 加工の事を考慮した場合、注意すべきポイントは(主に樹脂の場合); |
| ・ホットスポット(引け発生の原因となるもの)をなるべくなくす。 ・肉厚の変化する部分は、なるべくシャープエッジを避ける。 ・リブの構造に注意する。 ・ウェルドラインの位置に注意する。 ・抜き勾配(テーパ)は、必ず付ける。 |
| その他、いろいろありますが、最低限、この5ポイントに注意して設計すれば、設計から生産までがスムーズに流れるでしょう。 |
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